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CMJと連携した「OurPhoto」。協業から生まれたシナジー(後編)


キヤノンマーケティングジャパン株式会社
パーソナルライフマーケティング部
パーソラルライフマーケティング課
齋藤克佳

―― ユーザーの拡大はもちろん、フォトグラファーの獲得も必須ですよね。何か独自のマーケティングをされているのでしょうか?
平野:これまでマーケティングに一切費用を割いていないので、オーガニック検索で獲得した流入がほとんどです。もしくは、ユーザーもフォトグラファーも、口コミでサービスを知っていただいています。また、これまで伸びは緩やかでしたが、今年に入り前年比10倍のペースでユーザーが増加しています。「crewwコラボ」(crewwの提供するスタートアップ企業と大企業が新しい市場価値を創造するオープンイノベーションプログラム)を通じて今年2月にCMJさんとの協業が決まったのが最大の要因です。

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―― CMJはどのような施策で「OurPhoto」のサービス拡大を支えているのでしょうか。
斎藤(以下、斎藤):キヤノンの新製品発表会で「OurPhoto」のサービス紹介をお話ししたり、直近では「OurPhoto」を利用して撮影した写真を無料のフォトブックにしてプレゼントする「1000人体験キャンペーン」を行いました。弊社も積極的にPRの場を設けて認知拡大をしているところです。7月からはフォトグラファーの登録会を全国で開催しています。場所は弊社の会議室を利用していただいており、一緒に何ができるのかを検討しながら、お互いの資産を活用しています。

―― CMJが事業会社に出資する機会はそう多くないですよね?
斎藤:そうですね。普通、大企業は「事業を一緒に育てる」というよりは「シナジーを生めるか」が協業のポイントになります。また、意思決定のスピードが早いとは決していえないため、話を通すのは簡単ではありません。総じてベンチャー企業との協業は難しい場合がほとんどです。しかしながら、「OurPhoto」のビジネスモデルは弊社のビジネスモデルと非常に親和性が高い。弊社も新しい取り組みを推進する機運が高まっているところだったので、今回はスムーズに提携が進みました。

平野:仮に他の企業とパートナーシップを組めたとしても、CMJさんより親和性が高い企業は少ないと思います。私も以前は大企業に勤めていたので分かるのですが、やはりスタートアップと大企業の協業はとても難しい。CMJさんがなかなか踏み込みづらい下流のサービスを弊社は提供しているため、相互に大きなメリットを提供し合えたのがポイントになりました。

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斎藤:親和性が高い分、「OurPhoto」のサービス拡大が弊社の売り上げにも直結します。なので、より近い目線で戦略を考えられるんです。ただ出資をして終わるのではなく、自社のサービスを成長させる視点で経営に参画できるのも、今後「OurPhoto」の成長を加速させる要因になると思います。

―― 今後はどのような展開を検討されているのでしょうか。
斎藤:1年以内にサービスの依頼件数を10倍に伸ばしたいです。現状の進捗からかんがえると、それ以上にビジネスが拡大する可能性があると思っています。

平野:シェアリングの領域が増加しているので、シェアリング自体の需要が増えてきています。写真撮影に関しても同じことが言えます。まだまだ解決しなければならない「不」のニーズは山積みです。時代にマッチしていない部分を改善していくことで、今後さらなる需要が望めると思っています。

まずは全国にフォトグラフファーを配置して、低価格帯から高価格帯まで幅広いニーズに対応できる仕組みを構築して行く予定です。シェアリングサービスの多くは海外から日本に輸入されたものですが、日本から海外に進出して、ビジネスモデルを海外に輸出していきたいとも考えています。
(了)

 
OurPhoto [アワーフォト]:https://our-photo.co/
ライター:オバラミツフミ
 
―― 前編の記事はこちら

 
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