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【イベントレポート】UI/UXデザインを強みとした新規事業の立ち上げを行うGoodpatchが考える 「スタートアップにおけるデザイン思考の重要性」


Goodpatchが考える 「スタートアップにおけるデザイン思考の重要性」

自社が有する経営資源や技術に頼るだけではなく、社外からの技術やアイデア、サービスを有効に活用し、革新的なマーケットを創造する「オープンイノベーション」。この市場を創ってきたパイオニアであるCrewwは、大企業が持つアセットとスタートアップの持つエッジの効いたアイディアを組み合わせることで新規事業を創出し、国内に大企業×スタートアップのイノベーションを生んできた。新たな取り組みとして注目されているのが、イノベーションコミュニティ「docks」。大企業の持つアセットとスタートアップが持つ柔軟なアイディア、最新のテクノロジーが化学反応を起こす起点として立ち上がった、リアルコミュニティである。
本記事では、7月6日(金)に「docks」で行われた「UI/UXデザインを強みとした新規事業の立ち上げを行うGoodpatchが考える『スタートアップにおけるデザイン思考の重要性』」の内容をダイジェストでお届けします。

 
当初の予定では定員40名だったところ、好評によりなんと80名まで増席した今回のイベント。テーマが「デザイン思考」ということもあり、参加者の年齢層は低めな印象です。

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今回登壇していただいたのは、株式会社グッドパッチのDesign Div.ゼネラルマネージャーの松岡毅氏。クライアントワークを行うデザイン部門の責任者として、スタートアップから大手上場企業まで様々なフェーズの企業が抱える事業課題をデザインの力で解決しています。

▼1.グッドパッチはどんなことをしている企業?

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登壇者の松岡氏が所属している株式会社グッドパッチは、デザインでビジネスの課題を解決している「デザイン会社」。UI/UXデザインを強みとした新規事業の立ち上げや、企業のデザイン戦略の立案、デザイン組織構築支援などを行い、デザインの価値向上を目指しています。

デザイン会社と聞くと、「かわいい」ものや「かっこいい」ものを作っているところのように思われがち。ですが、松岡氏は「そうではなく、デザインもマーケティングなどと並び、ビジネスの課題を解決する手法のひとつだと考えている」と言います。

ビジネスの課題とは、例えば「利益をあげたい」「新規登録数を増やしたい」「継続率を伸ばしたい」などといったところ。そこをデザインを使って解決しているのが、株式会社グッドパッチです。

実績としては、株式会社講談社の漫画アプリや、株式会社リンクアンドモチベーションのクラウドに関するリニューアルなどを手掛けています。
また、「デザイナーをどうやって育成していくか」という自社のナレッジを生かした採用支援も行っています。

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▼2.なぜ、今「デザイン」を学ぶ必要があるのか

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では、今なぜ「デザイン」を学ぶ必要があるのでしょうか。それは、デザインを学ばないと、モノやサービスが売れないから。

近年は、「ナショナルブランドだから」「高機能だから」必ずしもヒットするとは限らなくなっています。たとえ、全力でお客様の声に耳を傾けたとしても、モノやサービスが売れない時代になってしまったのです。なぜなら、選択肢が溢れすぎているから。同じようなモノやサービスがたくさんあり、ぱっと見じゃ「見分けがつかないし、どれを選べばいいのかわからない」のがユーザー側の本音です。

モノやサービスが溢れかえり、人々の価値観が多様化している時代に、自社のモノやサービスを選んでもらうためにはデザインが必要なのです。それを実現するためには、デザインを学ぶと共に、ユーザーの声に耳を傾けて彼らの経験全体を捉え、ユーザー自身も気が付いていないニーズを見つけることが重要です。

▼3.新規事業の成功率はたったの0.3%。成功させるための「デザイン思考」とは?

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KPIの達成が困難・想定外となってしまうことが、新規事業が失敗する原因のひとつ。KPIはユーザー行動の結果ですから、コントロールや強制することはできません。

そして、企業が立てる事業計画には、多くの「だろう」が含まれています。「だろう」では、ユーザーにとって本当に必要かどうか、絞り切れていませんよね。

しっかりと事業計画を立てるためには、「だろう」を無くし、ユーザー行動をしっかり理解することが大切。そのためにおすすめなのが、「常にユーザーに触れて、ユーザー目線を持っておくこと」。サイトやアプリを創る前に、ユーザーに選ばれる事業を計画することが重要です。前項でもお伝えした通り、世の中にはサービスが溢れています。「だろう」では使ってもらえないのです。

「新規事業を成功させるためには、『デザイン思考』が大事です」と松岡氏。「デザイン思考」とは何か。それは、「常にユーザーに触れて、ユーザーが使いたいと思う事業を作ること」というマインドと、6ステップのサイクルを回していくというプロセスで構成されています。

「デザイン」という言葉を聞くと、一般的な色・形などの造形のみだと考えがちですが、そもそもデザインとは「設計」という意味も持つ言葉。問題を解決する事業を、デザイナー的視点や考え方を応用して「設計」していくことが、「デザイン思考」というわけです。

そして、デザイン思考に大切な6ステップとは、

⓪準備(ユーザーのことや、どういうマーケットで構成されているかの調査)
①理解(ユーザーに対するヒアリング)
②発散(ユーザーの課題をどういう形で解決しようかアイデアを発散)
③決定(発散したアイデアを絞り込む)
④プロトタイプ(プロトタイプを創る)
⑤テスト(ユーザーに使ってもらってテストする)

のこと。この6つのステップを通して、ユーザーの本当のニーズを拾い、新規事業のネタを探します。問いを立て、ユーザーにインタビューをし、ユーザーの課題を解決するプロトタイプを作って検証を行う。これを繰り返して問いをブラッシュアップしていくことこそが、「デザイン思考」なのです。

▼4.グッドパッチ社内で実際にやってみた事例を元に実務に落としこもう

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続いて、「実際の業務にすぐに生かせるように」と、松岡氏はデータ思考を活用して社内で行った事例をご紹介してくださいました。今回の事例で扱うテーマは、「不動産での新規事業」についてです。

⓪準備
準備のステップでは、競合調査をします。10サービスほどあげ、各サービスの良いところをピックアップしていきます。

①理解
理解パートでは、ユーザーインタビューを行います。「どんなサービスだったら使うか」「困った部分はどこ?」というところ重点的に深掘りしていくことが大切。なぜなら、新しいサービスは、課題を解決するものでなければいけないからです。
このユーザーインタビューを元に、「カスタマージャーニーマップ」を作成し、どんなプロセスがあり、各プロセスでユーザーが感じている不安や課題を浮き彫りにしていきます。

ユーザーインタビューの人数は、目安としては7名。意見を伺った7名には、テストの際にもう一度来てもらい、プロトタイプを検証してもらう役も担ってもらいます。

②発散、③決定
このパートにて、課題に対する解決案を出し、絞り込んでいきます。

④プロトタイピング
このパートにおいて大切なのは、スピード感。早く意思決定をし、早く検証することが重要だと、松岡氏は言います。1ヶ月会議で意思決定をするくらいなら、2週間で決めて早くユーザー検証に持っていくべき。このスピード感を実現できるのは、スタートアップならではです。

⑤テスト
自分たちがいいと思っていても、結局はユーザーに響かないと意味がありません。テストパートでは、ユーザーインタビューを行った相手にプロトタイプを触ってもらい、検証していきます。

ここからは、ユーザーにGoodとMoreを出してもらい、Moreを解決するための施策を考え、プロトタイプを作り、再びユーザーテストを行っていくという流れです。次のテストではまた別の7名に試してもらい、検証→プロトタイプを改善→別のユーザー(7名程度)でテスト、ということを繰り返します。

ユーザーにインタビューをして、ユーザーが持っている課題をどう解決するか、すぐにプロトタイプを作り検証する。デザイン思考を活用することで、ユーザーに響くサービスを効率よく生み出せるというわけです。

▼5.まとめ

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デザイン思考の6ステップは、およそ2週間程度で一連の流れを行うことが目安だそう。早く意思決定をし、本当にユーザーに触ってもらえるのかをテストすることが重要です。

最後に松岡氏は「多くの人を熱狂させるためには、目の前の人の課題を解決することが大切。最初から100万人に受けるサービスを作るのではなく、近くにいるユーザーの課題を解決できるサービスを開発することが、ヒットするモノを作る道のりの最初にあるはずです」と締めました。

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9月29日(土)には、デザイン思考を実際に行うワークショップを開催予定。当日はユーザーの方を向きながらビジネスを進めるための、共通言語をつくるための方法を体感できます。あわせてチェックしてみてくださいね。

Goodpatch UXワークショップのお申込みはこちら

 

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