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【イベントレポート】IROHANI ACCELERATOR TOKYO2019 Vol.1

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【イベントレポート】IROHANI ACCELERATOR TOKYO 2019

OPEN INNOVATION CONSORTIUM

1秒でも早く動き出さないと遅れを取ってしまう、イノベーション創造。
今更聞けないイノベーションの「いろは」を伝えることを目的に、イノベーションの最前線で活躍する企業、スタートアップから様々な登壇者によるパネルディスカッションで構成される「IROHANI ACCELERATOR TOKYO2019」が2月7日、都内東京ミッドタウンにて開催された。

日本が大きなビジネスフェーズ変革期を迎える2020年まであと1年と言われている。

“ 新規事業を立ち上げ、新たな収益確保をしないといけない ”
“ 既存事業をアップデートしなくてはいけない ”
“ 新製品・サービスを作らなければいけない ”

大きなミッションを掲げ、実践していかなければいけないにも関わらず、最初の一歩、次の一歩が踏み出せていない企業に向け、イノベーションを加速させる為の考え方や実践方法、社内の巻き込み方について「OPEN INNOVATION CONSORTIUM(オープンイノベーションコンソーシアム)」より事例やノウハウが提供された。

明日から実行する一助になることを狙いに

オープンイノベーションコンソーシアム事務局 Creww株式会社 取締役 水野智之
オープンイノベーションコンソーシアム事務局 Creww株式会社 取締役 水野智之

満席の中始まったオープニングでは、IROHANI ACCELERATOR TOKYO 2019を主催する「オープンイノベーションコンソーシアム」の事務局、Creww水野による挨拶とコンソーシアム設立の経緯についてから始まった。

水野: 本イベントを運営する「オープンイノベーションコンソーシアム」は新しい事業を生み出すための手段として世の中に広く認知され始めました。一方で正しい進め方、どういう相手と組むべきかなどのノウハウをしっかりと社内に知見として取り込み、企業自身がオープンイノベーションを自走できる形にする事が必要となります。そういった環境を創るためにはオープンイノベーションを支援する企業と連携していくことがすごく重要だと思っています。
そんな中、複数のオープンイノベーションを支援する企業が集まり、国内の企業にとって有意義なオープンイノベーションを実行に移せる取り組みをしていきたいと、2017年6月にオープンイノベーションコンソーシアムを立ち上げました。

「認知(Attention)」「手引き(Guidance)」「実行(Action)」

具体的な本コンソーシアムの意義は「認知」「手引き」「実行」3つ。

・「認知」本コンソーシアムがハブとなり、オープンイノベーションを広く全国に広げる

・「手引き」取り組む相手の選択方法や自分たちにマッチした新規事業テーマの考え方など、オープンイノベーションの手法を本コンソーシアムが手引きする

・「実行」実行につなげるためのサービスを提供する

この3つの意義をコンソーシアムを通じ事業会社へ提供していく、というものが運営の核となっている。コンソーシアム運営団体は、スタートアップと大企業のオープンイノベーション支援をする「Creww株式会社」、ものづくりの世界で技術のマッチングを支援する「リンカーズ株式会社」、スポットコンサルを提供する「株式会社ビザスク」、世界80カ国のビックデータから未来予測のための情報を提供する「アスタミューゼ株式会社」、イスラエルのスタートアップと日本の大企業のオープンイノベーションのための架け橋をする「Aniwo(エイニオ)株式会社」の5社。

「OPEN INNOVATION CONSORTIUM(オープンイノベーションコンソーシアム)」運営団体 Creww株式会社、株式会社ビザスク、アスタミューゼ株式会社、リンカーズ株式会社、Aniwo株式会社
「OPEN INNOVATION CONSORTIUM(オープンイノベーションコンソーシアム)」運営団体 Creww株式会社、株式会社ビザスク、アスタミューゼ株式会社、リンカーズ株式会社、Aniwo株式会社

2017年のコンソーシアム設立より、いくつかのイベントを実施してきた中、強く感じたのはまだまだ一歩を踏み出していない企業が多いということ。今回のイベントではコンソーシアムの一つのくぎりの集大成として、一歩踏み出すための有意義な情報が2ステージ、半日にわたって発信された。

一歩を踏み出す機会

STAGE1の「一歩を踏み出す機会」にて様々な「いろは」が紹介される中、Crewwのオープンイノベーションアクセラレータープログラムを実施、現在進行中である伊藤忠商事株式会社の葛西さん(伊藤忠商事で初のアクセラレータープログラムを起案・主導するほか、Digital Meets ITOCHUやInnovation Leaders Forumなど新たな試みを次々に導入)、四国電力株式会社の小川さん(グループの新規事業開発や事業再編などの検討業務を中心に従事)に「社内のあらゆる人を巻き込むオープンイノベーション担当者の社内推進「いろは」についてお話し頂いた。


左から、Creww株式会社 取締役 水野 智之、伊藤忠商事株式会社 食料経営企画部 次世代バリューチェーン推進室オープンイノベーション統括責任者 葛西 裕之、四国電力株式会社 事業企画部 事業戦略グループ 事業アライアンス担当リーダー 小川 徹

企業における新規事業の創出の必要性は高まる一方で、組織間における連携体制や人員構成など、社内の障壁となるいくつかの問題によってなかなか前に進まない状況が多く見受けられる。では、どのようにしてこれらの問題を解決し、推進していけば良いのか。本セッションでは、既にオープンイノベーションによるアクセラレータープログラムを実施した企業が実際に乗り越えた事例をケーススタディとし、小さな一歩から変わる意識を持つための「いろは」が伝えられた。

オープンイノベーション推進のための社内の巻き込みポイントとして挙げられたのは以下の3点だ。

1. 決定権者、経営幹部に理解・了承を得た上で、自らが先陣を切って実行していくこと

2. ワクワクする楽しい空気感からの関係部署の巻き込み

3. 内発的な動機で動いてくれる雰囲気づくり

一方で、ポイントをおさえながらも苦労する点というものがある。オープンイノベーションという言葉の一人歩きや多種多様な反応、総論賛成、各論反対などだ。多様な反応や問いに対して予見しそれぞれに事前回答を準備し、配慮を欠かさず対峙していくことが大切なのではないだろうか。

会社のミッションがあるなか、新規事業をどう自分で捉えるか。主語を「会社」ではなく、「自分」で思考できる人がオープンイノベーションの推進には向いていると言えるのだろう。