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AR(拡張現実)とウェアラブルで テクノスポーツの市場を切り拓く


株式会社meleap CEO 福田 浩士

実際にかめはめ波を撃ってみたい! 魔法を使いたい!
幼少の頃に誰もが抱いた夢をウェアラブルデバイスとAR(拡張現実)で実現してしまったのが株式会社meleap(メリープ)が開発した「HADO(ハドー)」です。エンタテイメント界で大きな期待を集める同社には、協業の話も多く持ち込まれているといいます。“テクノスポーツ”という新たな市場の創出を目指す福田浩士(ひろし)氏に、今後の展望やコラボレーションのあり方を伺いました。

ダムや大きな吊り橋のように、「大きな身体」をつくってみたい

—— 福田CEOは東京大学の大学院からリクルートへ就職し、2014年にmeleapを起業したんですね。

明治大学を卒業後、東京大学の大学院に入学し、意匠設計を研究しました。東大は多彩な人材がいるので、とにかく入ってみたいと思っていて、在学中は他学部の授業を受けられるのもメリットでしたね。

修士課程を終え、不動産開発業者への就職という道も考えましたが、私は常にダムや大きな吊り橋のように土木的なスケール感で意識を飛ばしたい、身体を拡張したいとの思いを実現できないと感じ、違う分野に行くことにしました。

リクルートに入ったのは、将来は起業するだろうとの思いから営業の基礎を学びたいとの思いがありました。入社後は注文住宅分野の営業をしていましたね。在職していたのは1年半でしたが、ここで学んだことは数多くあり、今も役に立っています。

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—— リクルートを辞めた後、すぐに起業しようと思ったのですか?

「リアル×バーチャルで面白いことをしたい」という目標だけを掲げ、新木仁士(現CTO=最高技術責任者)と一緒にmeleapをとりあえず立ち上げました。2014年1月のことです。

最初はARを使った「ぐりぐりARカードゲーム」や「プロジェクションペット」など、ARを使ったさまざまな開発プロジェクトに挑戦していくなかで、HADOが生まれました。

HADOはモーション認識やAR、画像処理の技術を組み合わせて生み出したシステムです。プレイヤーがHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を頭からかぶることで、実際に体を動かして「かめはめ波」のような“技”を発動させたり、フィールドを動き回って相手を攻撃したり、自らの陣地を守ったりします。

ゲームというよりも、スポーツに近い感覚なので、われわれはこれを「テクノスポーツ」と呼んでいます。HADOの技術は1年以上にわたって開発を続けてきましたが、今年の夏ごろにようやくサービスとして提供できるレベルに達しました。

 

自信を持てるサービスを携え、いざCrewwコラボに挑戦

—— meleapはこれまでNTTドコモなどのベンチャーイベントでもかなり活躍してきましたが、Crewwに登録したきっかけは?

確か人の紹介でCrewwに登録したと思います。最初の頃はまだ大手企業とのコラボレーション企画も行われてなかったので、当時は「なんだか得体の知れないSNSだなあ」と感じたのを覚えています(笑)

 

—— Crewwでは大手住宅メーカーとのコラボを成立させるなど、積極的な活動をしていますが、大手企業への提案やプレゼンテーションを通じて感じたことはありましたか

大手企業のなかには、4〜5カ月間かけて話し合いを続けていたのに、あえて意思決定をしない、あるいはできないというケースがありました。強い意思を持たずにコラボの募集をしているようにも感じてしまったのは、少し残念でした。

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“かめはめ波”を撃つ「HADO」でテクノスポーツ五輪を目標に

—— HADOのシステムは企業から導入の引き合いや問い合わせが多いようですね

2015年12月、ハウステンボスで導入されました。このほか、テーマパークやゲームセンターを運営する会社、出版社、イベントの主催者などから多くのお話をいただいているところです。

今はBtoBのビジネスが中心ですが、テクノスポーツとして普及を目指していますので、今後はコンシューマ向けのアプリ開発や、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の量産をしていかなければならないと考えています。

 

— ARを使ったコンテンツは、プレーしている本人は没入できるものの、周りの人から見ると何をしているかが分からないという課題がありますが、どうやって乗り越えたのですか?

テクノスポーツとしてHADOを普及させるためには、オーディエンスも楽しめなければなりませんので、魔法を使って戦っている様子を映像コンテンツとして配信したり、大型モニターに映し出したりしています。それにより、プレイヤー以外も楽しめるようにしています。

今は各地のイベントなどを中心にリアルの場で披露し、多くの人に体験してもらっています。全世代に楽しんでいただいていますが、特に小学生の男の子を中心に絶大な人気があります。

将来的にはスター選手を生み出し、国際大会も開きたいですね。2020年の東京五輪時にテクノスポーツ五輪を同時開催することを狙っています。

 

取材先 : 株式会社meleap http://meleap.com

 

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