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10年構想を形に。“オタク談義”から始まった「AnchorZ × ムラテック」の協業とは?【前編】


AnchorZ 代表取締役 徳山真旭氏

技術力に強みを持ち、日時情報をカレンダーに自動登録する「CalPush」を展開するAnchorZ。そんな同社が新たなビジネスパートナーとしてタッグを組んだのがムラテックだ。

「ウマが合う」。そんな属人的な背景から協業が決定し、構想段階のビジネスプランを共同でブラッシュアップ。双方の技術力を掛け合わせたセキュリティシステム「ファイル分散によるセキュアなNAS」の開発が始まった。“認証の手間がなくなる”世の中を目指す同社代表取締役 徳山真旭氏に、協業に至るまでや、独自の特許技術への10年構想、その先に見据える既存事業と新規事業のシナジーを伺った。

“オタク談義”から協業が決定。「まずは会ってみる」がスタートだった

―― まずは、AnchorZの事業内容について教えていただけますでしょうか。
現在は、日時情報をカレンダーに自動登録する「CalPush」を提供しております。ネットワーク上を往来する膨大なテキストの中から日時や場所の情報だけを抽出するアルゴリズム「PMEngine」で世界特許を取得しており、その仕組みを利用しながらカレンダー通知を行うサービスです。

まずは、企業さまのホームページ内にJavaScriptのコードとタグを挿入。その状態で、日時情報を記載したイベントがタップされた場合、顧客のデバイスに付属するカレンダーに自動登録される仕組みになっています。

―― どのような企業にご活用されているのでしょうか?
一つ具体的な例を挙げると、テレビ局さまです。番組HPにアクセスしたユーザーが放送日をタップすると、カレンダーに自動登録され、登録されたデータも活用できます。このように、イベントや新製品の発売日などを自動登録することでリマインダー効果により売上や集客の伸びがあるため、販促活動の一つとしてご利用いただくケースが多いです。

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徳山真旭氏

―― 今回、「crewwコラボ」に応募していただいた背景を教えていただけますか?
弊社のサービスを通じて何か新しい取り組みができればと考え、応募させていただきました。そこでムラテックさまからお声がけをいただき、共同研究を行うことになったんです。現在はサービスのリリースに向けて鋭意開発しています。

―― 「CalPush」の技術を応用した共同開発でしょうか?
いえ、それが全く違うんです。既存サービスの「CalPush」を通じた技術開発をすることがもともとの目的ではありましたが、まだリリースしていないサービスの技術を用いて新製品を開発することになりました。

ムラテックの担当者さまが、「まずは一度会ってお話をしましょう」とのことでしたので、何か目的があるわけでもなく弊社の概要についてお話をしていました。非常に技術に造詣の深い方でしたので、どうやって「CalPush」を開発したのか一生懸命にお伝えしたんです。

私も技術が好きなので、話が盛り上がり“オタク談義”になりました。そこで、まだ構想段階だったサービスの話もしたんですね。「一応、今進めているプロダクトのお話もしておこうかな」くらいの気持ちで概要をお伝えしたところ「こちらの方がよりシナジーあるんじゃないか!」とさらに盛り上がりました。私としましては、予期せぬ形で協業が決定したんです。

―― 構想段階で協業が決定するのは、なかなか難しいことですよね。決め手はなんだったのでしょうか?
純粋に「ウマが合ったから」だと思います。ビジネスを考える以前に、お互いが好きな話で意気投合した結果協業が決定したので。「まずは共同開発をしよう」と、最初に約束だけしていただきました。

昨年の11月に初めてお会いし、4ヶ月後には共同開発契約を締結。そこから社内の方を何名かご紹介していただき、企画をブラッシュアップしていきました。9月には注文をいただき、現在に至ります。

実績のないツールは、実際にどのような効果を発揮するのか全く先が見えません。仮に技術に強みを持っていたとしても、ビジネスと成立しなければ意味がありませんよね。ただ、技術の相性は良いですし、何よりお互いが「何か面白いサービスを作ろう」と共通の目的を掲げていたことが決定打になりました。先方の上役にあたる方々も新しい事業に取り組むことへの柔軟さと決断力をお持ちで、大企業にありがちな「盛り上がるだけ」にはならなかったことはムラテックさまの懐の深さを感じました。
 
 
Anchorz:http://anchorz.co.jp/
 
ライター:オバラミツフミ
 
後編の公開は1月3日(水)を予定しております。
 
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